人生はいつ見ても波乱万丈。「東大ダイレクト」塾長にして文理開成高校理事長の四方山話。
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昨日の我に今日は勝つべし
2014-10-29 Wed 14:18
私が最も尊敬し、最も身近な経営者に楽天を創業し、発展を続ける三木谷浩史さんがいます。

先日、その三木谷さんから最新の自著「楽天流」という本を頂戴しました。

常識を打破し、既存のルールを書き換えることが今の社会では必要であり、それこそ劇的な成功につながる、ということを様々な経験と視座に基づいて書いておられる本です。

全てのページから三木谷さんの熱い想いが迸り、読む側のテンションも上がる本でした。

そのなかで、幾つか強く印象に残る記述があったので、これから少しづつ紹介していきたいと思います。

今回は、「昨日の我に今日は勝つべし」。

これは、江戸時代の剣士が書いた剣術指南書に書かれた一文で、三木谷さんが知人から聞いたものだそうです。

三木谷さん曰く、「この一文は、改善の考え方を美しく表現している。一晩で偉大な人物に成長するのではなく、毎日少しずつ良くなっていこうとするのが改善であり、そのような改善の積み重ねが成功への道を開くのだ。」

三木谷さんは数字を使って分かりやすく、説得力ある記述もされています。

「誰かに「一晩で天才になってくれ」と言うのはまったくナンセンスな話だ。しかし、誰かに「毎日少しずつ改善してください」と言ったとしよう。1年後、どんな結果が得られるだろうか。10年後、そして全キャリアを通じて毎日、改善の習慣をつづけたとしたら、改善をしなかったときと比べて、圧倒的に大きな差がつくはずだ。
 数字に置き換えればよくわかる。毎日1パーセントの改善を1年間つづけると、パフォーマンスは1.01倍を365乗した値まで向上する。その答えは、37.78だ。毎日、たった1パーセントの改善を1年か続けるだけで、パフォーマンスがスタート地点の37倍を超えるのだ。」

毎日1パーセントだけ昨日の自分に勝つ日々を1年間過ごすと、なんと40倍近い成長が得られるという数字には、驚くほかありません。

三木谷さんは、こう言います。

『「常に改善、常に前進」、このコンセプトを実践すれば、平凡な人でも非凡な人になれる。ただし、僕の言う非凡な人とは、「ひらめき」によってすばらしい考えや、それを実現する方法が魔法のように頭の中に浮かんでくる人物のことではない。(中略)普通の人も、決断力を身につけ、十分に集中し、改善をつづけていけば、非凡な人になれるのだ。』

と。

これは、一度きりの人生、自分がどこまで成長できるのか、やれるだけやってみたいと思う人にとって、素晴らしいエールになると思います。

私も、改めて「昨日の自分に今日、勝つ」毎日を過ごしていこうと意を強くしました。
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民事再生手続終結
2014-08-11 Mon 16:37
縁あって千葉県鴨川市にある文理開成高校の理事長に就任してから、早いもので18カ月が経ちました。

旧経営陣による経営失敗により学校解散の危機的状況にあった学校をギリギリのタイミングで救済したとき、色々な手段と方法を検討したのですが、最終的に選択したのが、『民事再生法の活用』でした。

85年の歴史と伝統ある私立高校の民事再生法の申請は全国的にも極めて珍しく、新聞やテレビ等、マスコミにも大きく報道されました。

しかし、私は、学校を過去の頸木から解き放ち、あらゆる意味で再生させていくためには、この選択がベストだったと今でも信じて疑いません。

それから約18カ月。

学園はこのたび、東京地方裁判所から民事再生手続の終結決定を頂戴することができました。

債権者会議で再生計画をご承認頂き、同裁判所から民事再生の認可決定を受けてから約1年でした。

この間、多くの方々の深いご理解とご支援を頂き、何とかここまでやってまいりました。本当にありがとうございました。

その多くの方々のご恩に報いるためにも、これからも教職員一同力を合わせ、学校のよりよい発展と社会への有為なる人財輩出に貢献してまいりたいと意を強くしております。

どうぞ引き続きみなさまのご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
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2020年東京オリンピック・パラリンピックと鴨川市
2014-07-30 Wed 20:20
先日、私の学校がある千葉県鴨川市が主催する、ある会合に呼ばれました。

その名も、「東京オリンピック・パラリンピック鴨川市対策推進本部会議」!

固くて、長い名前ですが、まあ、要約すると、

鴨川市は東京オリンピック・パラリンピック開催を全力で応援しますよ~

色々な運動施設やトレーニングセンターや温泉や宿泊施設を提供しますよ~

だから、ぜひそういう街として、指定してください!

という話です。

鴨川市を中心とする安房地域は、千葉県の南部ですが、過疎化が進展する地域で、とにかく人口を増やそう、そのために何でもやろう!という長谷川市長の熱いリーダーシップの下、頑張っているわけです。

私も学校の経営者としてその会議の発起人メンバーに選んでいただいたということでして。

市が作成したペーパーには、これまでの取り組み、現状、課題、そして今後のスケジュール、ということで色々と書いてあったのですが、そのなかで私が注目したのは、

「通訳ボランティアの育成」

の一言でした。

会議後半、議長役の長谷川市長から「何かご意見ありますか?」と聞かれたので、サッと手を挙げて発言しました。

「2020年には、たぶん、通訳ボランティアなんて殆ど不要だと思います。だって、そのころには、スマホの翻訳アプリが大きく進化を遂げて、通訳の代わりを立派に務めているに違いないからです。」

「鴨川市が他の都市に比べてユニークな取組をローコストで行うためには、その前提として、ITテクノロジーの発達をある程度予測して、それを取り込んだ内容と計画を立てることが重要だと思いますが、みなさんはどう思われますか?」

と最後は、メンバーみなさんに質問まで投げかけてしまった次第です。

でも、このブログの読者のみなさんはどう思われますか?

ちなみに、鴨川市が作成した資料には「ITテクノロジー」の記載はゼロでした。。。。。

道のりは険しく長いかもしれません。。。。

でも、ベストを尽くします!

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人気TVドラマ 「GTO」
2014-07-11 Fri 20:55
実は、この数カ月間、私が理事長を務める文理開成高校(千葉県鴨川市)では、ものすごいお客様が連日大勢来られてました。名前を挙げると、「黒木瞳さん」、「AKIRAさん(EXILE)」、「比嘉愛美さん」、等々の有名な女優さんや俳優さんたち。そして、ドラマの撮影スタッフたち。。。

そうなんです。先週の火曜日からスタートした学園TVドラマ「GTO」の撮影のメインロケ地として当校が選ばれたというわけです。

大勢の撮影関係者を受け入れる決断をした校長先生を始めとする当校の現場の英断と苦労には本当に頭が下がる思いです。もう筆舌し難いくらいの苦労があったと思いますが、よく決断し、がんばってくれていると思います。

で、今週、ワクワクしながら第1回の放送を見たのですが、当然のことですが、舞台となっている見慣れた景色の連続で、本当に不思議な感じでした。。。

いつもは古臭くて、どちらかと言うと汚れた感じの校舎の壁も、TVに映ると、なかなか「味」のある壁になっていました。。

ちょっぴり自分の学校を見直した次第です。

TVドラマ「GTO」の高視聴率と共に、文理開成高校の人気もうなぎ上りになるように、気合を入れていきます!

よろしくお願いします!

「GHB!」
Great High School Bunri-Kaisei!
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なぜ東大を目指すのか?
2014-06-11 Wed 15:33
私が理事長を務める千葉県鴨川市の文理開成高校には、現役東大生のボランティアたちが毎週生徒たちの勉強を見てくれています。

その関係で、私も彼らとよく雑談するのですが、先日、こういう話をしてくれた東大生がいました。

「生徒たちから、どうして東大を選んだの?って質問されることが多いんですが、正直、答えに困るんですよね」

「え、どういうこと?」と私。

「ま、分かりません、とストレートに答えるのも何なんで、「官僚になって国の舵取りをしていきたいと考えたから」とか「司法試験に合格して裁判官として社会に貢献したいから」とか、それを答えたらあまりにも当たり前過ぎて、もうそれ以上突っ込まれないだろうというような返事はするんですけど、それが本心かと言うとそうではないように思うんですよ。」

「ふーん」

たいていの東大生は「受験エリート」です。ほぼ全ての質問や問いに対して、相手が期待するであろう回答を見つける能力については天下一品。こんな受け答えは、ま、朝飯前だろうと思います。
(しかし、既に「霞が関文章」の臭いがプンプンしますね。。。)

私は彼の最後のコメントがどうしても引っかかったので、突っ込むことにしました。

「じゃ、本心ってなに?東大を選んだホントの理由って?」

「いや、これ、マジ情けないことかもしれないんで生徒たちには言えないんですけど、ホントの理由ってのは、「選択をしなくて済む大学だから」ってことなんだと思うんですよ。

ほら、他の大学に入学すると、就職なんか、最初から諦めなきゃいけないことが出てくるじゃないですか。たとえば、私立大学に行けば、やっぱり、「霞が関」を目指す場合は、東大卒に比べれば、ハンディになる可能性が出てくるので、官僚はムリだろうとか。。。」

「・・・・」

「でも、東大を卒業すれば、基本的にどこの会社や組織に入社するにしても、ハンディになることはないですよね。

幸い幼少から勉強はできたし、東大を目指せる高校にもいたので、じゃ東大を目指すか!みたいな感じですかね。」

「・・・・」

「やっぱり、こんな回答をしたら、相手はかなりドン引きするだろうな、と思うから、なかなかホンネは言えないんですよね。。」

彼が言っていることは、

将来、社会人としてどんな仕事に就くか?

どのように社会に貢献したいのか?

どのように稼ぎたいのか?

自分は何に向いているのか?

自分は何が好きで、何が嫌いなのか?

自分は何が得意で、何が苦手なのか?

こういった大切な質問と真正面から向き合うことを避けるための選択肢としての東大合格だ、ということです。

最後にその東大生はこういうコメントを残してくれました。

「でも、こういう理由で東大を選択した東大生って、僕だけじゃなくて、結構多いと思いますよ。絶対に半分以上はそうなんじゃないかな。」

私にとっては、わが国の高校教育に奉職する身として、東大を頂点とする受験ヒエラルキーから一日も早く抜け出さないとマズイことになる、と改めて痛感した出来事でした。

私は彼にこうきっぱりと言いました。

「生徒には、君のその本当の理由を答えてやってほしい。そして、その本当の理由について君が「情けないかも」と感じていることも正直にそのまま伝えてあげてほしい。生徒に「ヨソ行き」の回答だけはしないでほしい。ありのままの君を素直にさらしてくれればそれでいいよ。生徒はそこから何かを感じるはずだから。」

教育の現場はやっぱり楽しいです!
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